こんにちは!「アウトレ.」広報です。
新規事業創出プログラムは、いよいよ第2フェーズ「課題の解決方法の決定」へと入っていきます。
第1フェーズで学んだ「顧客と提供価値の決定」に基づいて、それをどのようなアプローチで進めていけばいいのかを明らかにします。
より具体的で実用的な講座が続きますが、今回はその1回目、「チーミング」について学びました!
現場の様子をお伝えします!
他者との違いを体感・理解し、「チーム」として関係性を構築する
今回の講師も、おなじみ「むらっちゃん」こと村瀬敬さんが務めてくださいました!
むらっちゃんから提示された「講座の目的」はずばり、新規事業を創出するためのチームの作り方を学ぶことです。
新たに事業をスタートさせるとき、そのメンバーはどのようにして集められるでしょうか?
たまたま上司に指名されて、という初対面同士の場合もあれば、
新規事業のアイデアを出し合った仲間や同僚同士の場合、
プロジェクトリーダーを筆頭に人選された場合など、さまざまなシチュエーションが考えられますね。
では、その「チームメンバー」について、あなたはどのくらい相手のことを理解しているでしょうか?
それを実感してもらうために、こんなアクティビティからスタートしました!
その名も「ヘリウムリング」と呼ばれる、フラフープを使ったゲームです。
このゲームのクリア条件は、「フラフープを並行に保ったまま、みんなでゆっくりと地面に下ろすこと」。
ただそれだけです。
以下のルールに則って行います。
- 人差し指のみを使い、それ以外の部分がフラフープに触れてはいけない
- フラフープは人差し指の第一関節のみで支える
- フラフープが並行になっていない、または誰かの指が少しでも離れたら、最初からやり直し
では、始めましょう!
まずはフラフープを中心にみんなで円になって、人差し指をセット。
スタート位置は、一番背が低い人の肩の高さに合わせることにしました。
さて、うまくいくでしょうか?
「あれ?えっ?だんだん上に上がっていってません?」
「ズレてます!そちら側並行になってないですよ〜!」
「早い早い!もっとゆっくりやりましょう!」
「掛け声に合わせて、声に出しながら下げていきましょう!」
などなど、皆さん大騒ぎ!
その後も試行錯誤しながら、何度かやり直しを経てようやくフラフープは床に着地。
10分も経っていないくらいの出来事でしたが、さまざまな感想を聞くことができました。
- どうやって下げていくかを決めるにも、人それぞれやり方が違うと思った
- 自分のことに意識が向くと、他人に気を配れなくなる
- 周りがどう進めるかを感じて、合わせないといけないなと思った
- ルールを守っていたらできないので、ルールを多少破ってでも目的(フラフープを床につけること)に注力すべきだと思った
- だんだん一体感を感じられて、後半はスムーズにやれるようになった
簡単そうに見えてたくさんの学びや発見を見つけられたアクティビティでしたが、このゲームをチームづくりにどのように生かせばいいのでしょうか?
いろいろな考え方の人と一緒に1つのことを成し遂げるのは、新規事業も同じです。
周りをみて自分はどの立場にいればいいのか、自分の役割はなんなのか、どうすればスムーズに進めていけるのか、
難しいところですよね。
このアクティビティの目的は、人によって考えることや視点、感じたことバラバラだったという事実から、「自分と相手は違うということを体感して再確認してもらうこと」。
そして、「チームには“成長の法則”があり、段階を経て成長していくための対話ができるようになること」です。
今、自分のチームがどのような状態かを冷静に見ることで、自分の振る舞いやチームの課題も見えてくるはずです。
チームにとって「こうすればうまくいく!」という明確な正解は、ありません。
今チームに必要なものは何かを見極めて、自分の振る舞いを変えていくことが大切です。
自分の強みをチームに活かし、他者と自分を高め合う
午後からは、むらっちゃんから「ストレングス・ファインダー」の説明がありました。
「ストレングス・ファインダー」とは、GALLUP社が提供する強みや潜在能力を診断するテストのこと。
約3000万人もの受検者のデータをもとに、34の資質に分け、上位から順に知ることができます。
この資質を知ることで、より最適で円滑なビジネスを進めることができたり、職場やその他の状況でその人の強みを活かした仕事ができたりします。
皆さんにはこのテストを事前に受けてもらっていたので、今回は皆さんの診断結果を見ながら、
それぞれの強みや潜在能力についてむらっちゃんに解説していただきました。
ほとんどの人が「当てはまる!」「まさに!」といったリアクション。
それに対して他の人からは「そんな思考、自分にはないな〜」「自分とは真逆の資質だ!」という驚きの反応もありました。
まさに、自分の当たり前は他人にとって当たり前ではない、ということが認識できる瞬間ですね。
中には「自分にそんな一面があったなんて知らなかった」と驚く人もいました。
テストによって、自分の新たな内面と向き合うこともできたようです。
「ストレングス・ファインダー」は、個人の強みを仕事に活かすことで成果を出すことを目的としたツール。
たとえば、自分で考えて異なる要素を組み合わせることが得意な資質がある人に、単純な作業や1つのことを極めるような仕事をお願いするのは少し無理がありそうです。
よく考えて結論まで導いてから行動したい人に、直感で動けと命じるのも、本当に効果が出るやり方とは言えないかもしれません。
チームは動物園のようなもの。資質を比べることなど無意味であり、どの資質があるから人間として優れている、仕事ができるということもありません。
もっといえば、その強みを言い換えれば弱みにさえなってしまうのです。
常に高みを目指す向上心がある人は、もしかしたら今の自分になかなか満足せず、自信をなくしてしまうかもしれませんし、何事も分析するのが好きな人は論理的になるあまり、批判・否定されていると受け取られてしまい、孤立してしまうかもしれません。
一人ひとりが持つ資質をうまく活かし、伸ばし、弱みを補いながら、チームを形成する必要があるということを忘れないようにしましょう。
その後は、今日の学びを踏まえて「対話」のワークを実施。
自分とは違う思考を持つ相手に、どのように対話したらいいのか?
他者と自分との溝を埋めるには、どう接したらいいのか?相手はどう思うだろうか?と、よりよいチームづくりについて実践的なアプローチを考えました。
いかがでしたか?
この講座を通じて、他者への思いやりやチーム形成への心構えなどを学ぶことができたと思います。
また、それぞれが持つ強みや特徴を活かしたチーミングを行うことも大切ですね!
今後、さまざまな場面でも活用してほしい学びでした。
次回の講座は、「デザイン思考」。
顧客の問題を解決するプロセスをどうデザインしていくか、ユーザー視点に立って学んでいきます。
「アウトレ.」も、チーム一丸となって新規事業創出に取り組んでいきます!
新規事業創出なら、アウトレ.!